Guitarist from Kyoto, JAPAN

レコーディングでのマイク検証:最適なギタートーンを求めて



ギタリスト今堀良昭です🎸


京都で曲を作ったり
バンド活動したりギター教室バックステージパスを運営したりしてます。



今日はエレキギターのアンプ録音に焦点を当て、さまざまなマイクの性能を比較しました。
次のアルバム制作に向けて、自分のギタートーンに最適なマイクを見つけるための検証を行いました。
アルバム制作のプロセスは、楽曲の作成からレコーディング、ミキシング、マスタリングと多岐にわたりますが、その中でも特に重要なのが、楽器の音色をどのように捉えるかという部分です。
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今回は、エレキギターのアンプ録音におけるマイク検証を行い、その経験を皆さんと共有したいと思います。
宅録をされる方々にとって何かの参考になれば幸いです。

使用機材
エレキギターのアンプ録音において、どのマイクを使用するかは、最終的なサウンドに大きな影響を与えます。今回比較したのは以下の4つのマイクです。

Neumann TLM107 (コンデンサーマイク)
Royer Labs R-121 (リボンマイク)
SHURE SM57-LCE (ダイナミックマイク)
SENNHEISER e906 (ダイナミックマイク)
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TASCAM Portacapture X8 (レコーダー)
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今回使用した録音機です。32フロートの技術でとても広いダイナミックレンジを実現します。

SONY ECM-M1
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ビデオ用のマイクはこれを使用してます。

検証の結果はこちら
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各マイクの印象
Neumann TLM107
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前回の『Trio3.0』はこのマイク一本で収録してました。さすがノイマン!バランス良くきれいにギターサウンドを録ることが出来ます。エレキギターの爆音にも耐えうる設計でありながら、コンデンサーマイク特有の繊細さも兼ね備えていました。

Royer Labs R-121
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予想以上に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。特にローミッドの充実感が際立ち、ハイは控えめで落ち着いた音質が特徴です。

SHURE SM57-LCE
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このマイクは、ハイの抜けの良さが印象的でした。ローはあまり前に出てこないものの、他のマイクにはない明瞭な突き抜けるハイが特徴です。

SENNHEISER e906
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音にガッツがあり、オールマイティーに使用できるマイクです。ライブのようなタフな現場にも対応できる性能を持っています。
ハイカット、ハイブーストのスイッチ機能もあり、さまざまなシーンで活躍することが予想されます。

ミックス方法の提案
特にRoyer Labs R-121とSHURE SM57をミックスして使用する方法は、R-121の充実した低域とSM57のハイの抜けを上手く組み合わせ、極上のギターサウンドを作ることができる素晴らしいアプローチです。
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結論
今回の検証から、各マイクが持つ個性とギター音の捉え方の違いを体験することができました。
求めるギタートーンに合わせてマイクを選択することの重要性を改めて感じました。

次のアルバム制作において、これらのマイクは重要な役割を果たすことになりそうです。
特に、マイクの組み合わせによって生まれるサウンドの違いは、単一のマイクでは得られない豊かさと深みをもたらしてくれます。
これは宅録の環境でも同様で、限られたリソースの中でも工夫次第で最高の音質に近づけることが可能です。

様々なマイクを試し、それぞれの特性を理解することで、より理想的なサウンドを追求できます。
今回の検証で得た知見は、次のアルバム制作だけでなく、今後の音楽活動全般に役立つものと確信しています。

ギターのアンプ録音に興味がある方々にとって、この情報が役立つことを願っています。
最終的には、自分の耳と音楽的センスを信じて、最適な録音環境を見つけてください。

エレキギターの録音に限らず、音楽制作は無限の可能性を秘めた創造的なプロセスです。新しい技術や機材を試しながら、自分だけのサウンドを追求し続けてください。皆さんの次なる作品を楽しみにしています。

今回動画で使用した、各マイクの録音データは、
こちらからダウンロード可能です。

是非チェックしてみてください!!

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